趣味・雑談

Cupheadとかいう狂気のゲームが面白かった

プレイしていて開発者の狂気が伝わってきました(良い意味で)。ゲームとしてのクオリティは勿論、開発秘話も中々パンチが効いていたので思わず記事化しました

「Cuphead」の前評判とプレイ後の感想

皆さんは「Cuphead」というゲームをご存知でしょうか。2017年にNintendo Switchでリリースされた(遅れてSteam・Xbox・PS4版がリリース)この作品は、インディーズ製のものとしては異例の大ヒットを記録した作品です。

その非常に高い前評判は以前から耳に届いていました。その一方でジャンルとしては古くから擦られに擦られた2Dアクション・・・という事で「幼少の頃から色々なゲームをやってきた自分にとっては、特に目新しさを感じる事はないだろう」と思いながらも今年の夏にリリースされたPS4版を購入。実際にプレイしてみたところ、期待を完全に上回る面白さに感動し&のめり込んでしまいました。全ステージをクリアした後で調べてみたところ、異常なまでに作り込みの裏でのエピソードも狂気すら感じさせるものがあり、この度紹介させていただきます。

Cupheadというゲームについて

と、このように魅力的な点は多く挙げられますが、やはり一番の特徴は圧倒的に作り込まれたカートゥーン調のグラフィックです。

あのディズニーアニメーションを彷彿とさせるカートゥーン調のグラフィック

ぬるぬると動く様は昔のディズニーアニメーションを彷彿とさせます。詳しくは後述しますが、幼少の頃ビデオデッキでトムとジェリーなどの動画を見ていた僕に非常に刺さりました。

VHS特有のノイズやシミなども完全再現

ロードする際の「ブツ・・・ブツ・・・」といったVHS時代特有のノイズも完全に再現するという徹底ぶりです。

Cuphead狂気のエピソード

cigar

こんな作り込まれたゲームの開発なんだから想像を絶する苦労や努力があったんだろうなぁと思いながら調べたところ、本当に想像を絶していました。

リアルタイムで調べていた時はなんかもうこんな感じでした。折角なのでこの凄まじさを詳しく解説したいと思います。

狂気1. 業界未経験から7年かけてミリオンヒット

開発者はもともと建設作業員をしていてゲーム業界未経験というところから、約7年もの歳月をかけて発売まで辿り着きました。その分やはり開発にはかなり苦労したようです。いろいろ調べていく中で開発の様子に言及した記事を見つけました。

彼らはゲームイベントなどに出向くこともなく、地下室にこもってゲームを作っていたという。

出典: 『Cuphead』開発者は、業界経験のない「建設作業員」だった。最初で最後の覚悟でゲーム開発に着手し、ミリオンヒットを生み出す

カイジの地下帝国を彷彿とさせるエピソードですが、その熱量たるや想像を絶するものがあったと思います、そして、その努力の甲斐あってか記録的な売上を叩き出すことになりました。

Studio MDHRは9月30日、『Cuphead』リリース2周年を祝うと共に、同作の売り上げが500万本を突破したことを明かした。今年7月に400万本を売り上げたことを明かしていたが、3か月弱で100万本を積み上げている。あわせて、定価の20%オフでゲームを販売するセールも全プラットフォームにて展開されている。

『Cuphead』の売り上げが500万本を突破。発売から2年経過も3か月で100万本積み上げる

これは2019年の年末の記事から引用したものです。ここで声を大にして言いたい事は「Cupheadは豊富な予算や人員を投入できるメジャータイトルではなくインディーズの作品である」ということです。インディーズの作品でこの売上規模はまさに記録的と言っていいと思います。

狂気2.全て手書きで制作されたグラフィック

cuphead nintendo switch

そもそも「Cuphead」は「当時のカートゥーン調を再現したゲーム」というコンセプトで開発されました。そのためグラフィックの製作手法も当時と同じやり方、、、すなわち手書きです。上の画像はなんの変哲もない一画面のように見えますが、キャラクターの動き一コマ一コマを手書きで作成するという、正に気が遠くなるような作業の末、出来上がったグラフィックになっているわけです。

1930年代のアニメーションをゲームに落とし込むことを大きな特徴としている本作では、当時のアニメ制作と同じように鉛筆とインク、水彩絵の具を用いて、登場する全キャラクターのアニメーションのひとコマひとコマをすべて手描きで描いている。

出典: 度重なる延期の末、9月に発売決定した『Cuphead』。ボス戦のみというゲームデザインを変更した背景は、ファンの声と開発者の大きな決断

こだわりすぎた結果のギネス記録樹立

そしてそのような手法でグラフィックを作るとなると、下の画像のように1キャラクターの1場面を大量のセル画が必要となることがわかります。結果、「ゲーム制作に使われた最も多い手描きセル画の枚数」のギネス記録に認定されてしまったそうです。

cell-image

出典: 「Hello! インディー」第25回 開発者が語った「覚悟」と「こだわり」『Cuphead』(後編)

狂気3. 仕事、そして自宅を開発のために捧げる

グラフィックの件だけでも頭が上がる思いですが、最大の狂気を感じたエピソードはこれです。2015年、E3で発表されたCupheadのトレイラームービーがゲーマーの間で大きな話題になりました。

2015年のE3で公開されたトライラーMV

その結果開発者兄弟は開発に専念することを決意、資金を賄うために自宅を抵当に入れるという暴挙に出ます。

しかしChad氏らは、自分たちが夢に描いていたゲームをゲーマーから求められている状況に心を動かされたという。
〜〜開発に専念するためMoldenhauer兄弟は仕事を辞め、家を抵当に入れて開発資金を捻出し、チームの規模を20人にまで拡大していった。
出典: AUTOMATON

この件に関してはあまり情報が出回っておらずこれ以上語れる事はないのですが、なんかもう長年の開発で頭バグってたんでしょうねきっと。

最後に

dlc

そんなCupheadですが

  • Netflixでアニメ化
  • 追加DLCの発売(2021年発表予定)

とゲーム界におけるサクセスストリートをひた走っている様子です。気になった方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。改めてですがキャラの愉快な動きやアクション性など、プレイしていて本当に楽しめたゲームでした。ちなみに僕はDLCが発売されたら迷わず買う予定です。

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